詰まりトラブルの中で特に起こりやすい場所が、普段から頻繁に使用するトイレです。
日常で頻繁に発生する訳ではありませんので、どう対応すればいいか判断に困ります。
自分で直せるのか?業者に依頼するべきか?そもそも、どうすればいいのか?
正しい判断に困ることがよくあります。
理由は、トイレつまりの原因を把握できていないからです。
もし自分自身でトイレつまりを解消出来れば、
余計な出費を抑えることができ、迅速な解決ができます。
まずはトイレつまりの原因を把握しましょう。
トイレつまりの原因は、3つのチェックポイントを見ることで把握できます。
原因が分かれば、自分で直せるのか?業者に依頼した方がいいのか?
正しい判断をすることができます。
トイレつまりの原因を考えてみよう。
トイレつまりの依頼をいただき、
お客様のお家に着くと必ずお話しからお伺いします。
お話しをお伺いすることで大体の原因が把握できます。
トラブルの原因が分かれば、
正しい解消方法を選択することができます。
質問内容は以下の3つです。
ご自分のトイレに当てはめてみてください。
いつから症状が出たのか?
トイレの詰まりには必ず原因が有るはずです。
何時からその症状が出たか把握することで
- 便器に問題が起きているのか、
- 排水管に問題が起きているのかが判断できます。
お宅の便器は次のうちどういった症状ですか?
- 前触れなく急にトイレつまりが発生した。
- トイレが詰まる前にゴボゴボ異音がした。
- 流れ方が少し前からおかしかった。
前触れなく急にトイレつまりが発生した場合、
便器に問題が起きている可能性が高いです。
少し前から流れ方がおかしかったり、
ゴボゴボ異音がしていたりすれば、
便器以外の問題かもしれません。
何を流したのか思い出そう
トイレつまりが発生した時に何を流しましたか?
流した物によっては、
無理に流すと状態を悪化させるものがあります。
ご自身が流してない場合、
例えばご家族の誰かが流された場合などは、
何を流したか確認しておきましょう。
次に、トイレつまりで多い原因(流した物)です。
・何も流した覚えがない
トイレットペーパーもいつもと同じ量で、
特に流したらいけないものを流した覚えがない場合、
便器以外に問題が有るかもしれません。
ゴボゴボ異音がしたりしていませんか?
この場合後記にありますように、
まず排水マスの状態を確認しましょう。
・トイレットペーパーを大量に流した
トイレに異常がないか判断するのに、
トイレットペーパーをゴルフボール大に丸め、
7つ一気に流す通水テストがあります。
流したトイレットペーパーの量はそれ以上でしたか?
それ以上なら、便器に問題が起きている可能性が高いです。
業者に依頼する前に試せることがあります。
最後に説明します。
・トイレットペーパー以外の紙を流した
同じ紙ですが、
トイレットペーパーとティッシュペーパーでは大きく性質が違います。
例えば、トイレットペーパーで鼻をかんだことはありませんか?(笑)
バラバラになって使いにくいはずです。
使ったことが無い人は、そんなもんか~と思ってください。(笑)
以下で紙質の違いを見ていただきます。
画像はトイレットペーパを水に一時間漬けたものです。
トイレットペーパは和紙を漉く(すく)前のように溶けてくれます。
このような理由からトイレットペーパでトイレが詰まった場合は、
自然解消してくれる時があります。
溶けやすいという理由から、
ダブルよりシングルのトイレットペーパーをお勧めします。
画像はティッシュペーパーを同じ条件で水に一時間漬けた状態です。
水から引き上げてみると、原型はそのままで全く溶けていません。
だから鼻をかみやすいんですね(笑)
こういった紙の特性を知ることで、トイレつまりの予防にも繋がります。
- ティッシュペーパー
- お掃除シート
- 赤ちゃんのお尻拭き
- 流せる紙でできたブラシの先
など、溶けない紙を流してトイレつまりが発生した場合の原因は
便器に問題が起きている可能性が高いです。
こちらも業者に依頼する前に試せることがあります。
最後に説明します。
・異物を流してしまった
こちらも、便器に問題が起きるケースです。
- 芳香剤のふた
- 携帯電話
- 屎尿カップ
- 雑巾
- 軍手
- 使い捨てカイロ
- 子供さんのおもちゃ
- おむつ
- 生理用品
この場合、業者に依頼した方が得策です。
今回だけ?頻繁に起こる?
今回だけ発生したトイレつまりでしたら問題はないのですが、
頻繁にトイレつまりが発生する場合、
何か問題が有る可能性が高いです。
例えば、トイレつまりが解消したと思っていたら
2,3日でまたトイレつまりが起こるケースです。
そんな時に多いのが、
ボールペンが出てきたり、
何故か割りばしや
注射器(警察に通報します)などが出てきたりします。
こういった細いものは、
水を通しますので全く詰まっているようには思えません。
トイレットペーパーなどを流すことで、
2~3日後に異物に引っ掛かり、また詰りが発生することがあります。
このケースも業者に依頼した方が得策でしょう。
トイレの症状を確認してみよう
原因のあたりができたら、実際にトイレの症状を確認していきます。
実際に症状を確認する理由は4つあります。
一軒家とマンションでは、排水管の状態が違う為、
間違えた修理方法では詰まりを悪化させる恐れがあります。
必ずトイレの症状を確認することが必要です。
症状から判断できるトラブル解消方法を確信に変えるためです。
詰まりが発生した場合の、
自分でも行える確認方法を下記にまとめていますので確認してください
排水マスを確認する
一軒家の場合、排水マスは大体、屋外のトイレのそばに有ります。
排水マスのふたを開けて、排水管自体に問題は無いか確認しておきます。
何も流していないのに詰まったり、
水を流した後、異音がしていたり、
頻繁にトイレが詰まったりするのは、排水管に問題がある場合が多いです。
このような異常は、業者に依頼した方が得策でしょう。
マンションなどの集合住宅では、壁の中で縦管になっています。
この確認はできないこともないのですが、一般の方はしない方がいいでしょう。
ゆっくり水を流してみる
排水マスに異常が見られた場合は、水は流さないでください。
排水マスに異常がなかった場合と、
お住まいがマンションなどの集合住宅の場合、
上の動画のように、ゆっくりトイレに水を流してみます。
トイレの水が溢れたらダメなので、一気に流さないでくださいね。
そ~っと、そ~っとチョロチョロで。
便器の半分位まで水を溜めてみます。
水の引き方を確認する
水の引き方を確認することで、便器の状態が判断できます。
実際に少し水を流してみて、どういった流れ方をするか確認します。
便器の水が無くなるまで少し様子を見ましょう。
お宅のトイレはどんな流れ方ですか?
- 時間をかけてゆっくり水が引く
- 水が全く引かない
- 水が上がってスーッと引く
自分で直して良いもの悪いもの
ここまで確認をすると、勘の鋭い方は
何がトイレつまりの原因で、
どういう対応をすればいいか
理解していただいたのではないでしょうか?
トイレつまりの原因は様々です。
まず、トイレつまりの原因・症状を把握することが本当に大切です。
間違えた対応は、トラブルを悪化させることもあります。
ご自身で直す自信が無い場合は
無理をせず業者に依頼することをおすすめします。
業者に依頼した方が良いもの
これは実際に有ったご依頼で過去最悪のトラブル悪化例です。
- 流した物 おじいちゃんのおむつ
- 浄化槽で、トイレと浄化槽の間に排水マスが無い
- トイレの水が一切流れない
- お伺いするとお抱えの業者(左官屋さん)が居た
- お抱え業者さんが4時間スッポンで圧をかけ続けた
トイレに流した物は介護を受けているおじいちゃんのおむつでした。
おむつや生理用品は、
水を含むとパンパンに膨れ上がってしまいますので
水が一切流れません。
水道屋ではなくても、勘のいい人なら
便器を外さないとダメなことはわかると思います。
この時点で呼んでいただけていたら、
便器を取り外して異物(おむつ)を取り除いて終了なのですが・・・。
このお宅のことは何でも一手に引き受けている左官屋さんが居て、
驚くことにこのお宅の便器の交換までされていたようです。
お客様によると、
トイレが詰まったので、何時ものように左官屋さんを呼んだらしいです。
オムツを流した事を説明すると、
左官屋さん。朝の10時~昼の2時までスッポンをかけ続けました。
私が到着した時もスッポンスッポンやってました。
一度は水が引いたらしく、試しに水を2,3回流したら、
また一切水が流れなくなってしまったそうです。
この作業はオムツを便器から通過させ、
排水管まで押し出す最悪なものでした。
水をバケツでくみ出し、
便器を外してみても便器内部には当然オムツは残っていない。
排水管は水で満水。
排水マスがありませんので、
トイレを取り外した家の中の排水管からしか作業ができない状態でした。
バキューム単体ではパンパンに膨れ上がったオムツを吸い出せないので
トーラー(全自動のワイヤー)でオムツを粉砕してはバキューム、
粉砕してはバキュームの繰り返しを行ったというものです。
こうならない為にも業者に依頼した方が良いものを挙げておきます。
・水が上がってスーッと引く
水が上がってスーッと引くケースの場合
ほとんどが、異物を流したことがトイレつまりの原因となっています。
こちらは携帯電話が詰まった画像です。
排水口を半分位塞ぐことで、水の処理能力も半分以下になってしまいます。
その結果水が上がってスーッと引くような状態になります。
このトラブルは便器を外さないといけません。
・水が全く引かない
水が全く流れないケースは流した物により
対応は全く違うものになります。
水を吸って膨らむオムツや生理用品に多いですが、
紙をたくさん流しても起こる場合があります。
その場合、スッポンなどを試してみることです。
いずれにしても何を流したのかが重要です。
オムツやタオルなど、溶けないものを流したと分かっている場合は
押し流すと悪化させてしまいますので、2~3回、
スッポンで解消しない場合は無理をしないことです。
自分で直して良いもの
- 流した物は間違いなく紙類
- 時間をかけてゆっくり水が引く
- 水が全く引かない
流した物が間違いなく紙(トイレットペーパーの芯はダメ)と確定できる場合は、
業者に依頼する前に、スッポンで圧をかけて押し流す事をお勧めします。
全く水は引かないが、間違いなく紙類しか流していないという場合は
薬品などで紙類を溶かしてから、スッポンをお試しください。
特にマンションの場合、排水マスが近くにないケースがほとんどです。
大量の紙類を流した場合は薬品などで溶かしてから、
スッポンをかけることをおすすめします。
トイレつまり原因のまとめ
分かりやすくするために、トイレつまりの原因だけに絞り込んでまとめました。
ここまでの一連の作業で原因がどこにあるのか、把握できると思います。
いずれの場合でも、何を流してトイレつまりが発生したのかを把握する事が一番重要です。
紙以外のものを流された場合や、
原因を把握できなかった場合は、
無理をせずに業者に依頼することをおすすめします。
間違いなく紙しか流していないという場合で、
業者に依頼する前に試しておきたい作業については、
無理は禁物です!トイレが詰まったら行う対処と2つの注意点をご覧ください。
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